ディンプルキーの金庫を使ってみた感想

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ディンプルキーになった金庫を使ってみたのですが、通常の鍵を使って開錠したり施錠したりするので、使う側としては他の施錠システムと同様といった感想でしたね。ただし、このディンプルキーの金庫を泥棒がピッキングしようとした場合には、多分相当な時間を要することが予想されるので、鍵穴を見た時点でピッキングすること自体をあきらめるでしょうね。ちなみにディンプルキーとは、従来のピンシリンダー錠の仲間に入るのですが、シリンダー内部にあるピン配列がピンシリンダー錠が1列に対して、ディンプルキーの場合3列以上になっています。要するに、ピン配列が3倍化しているということになります。しかも、ピン配列だけを比べてみると、単に3倍化しているということになるのですが、その3倍化したピン配列をピッキングで開錠しようとすれば、10倍以上の難易度があるといわれています。それに、もっと高度で複雑な仕組みを取り入れたディンプルキーにもなると、3列どころか5列にも及ぶピン配列構造なのだそうですね。

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とくに、従来の施錠システムだと簡単にピッキングされてしまうというニュースが日本中で話題になった頃から、ドアに取り付けられている鍵も徐々にピッキングが難しくなってきています。その上、盗難を予防することに特化した防盗金庫の場合、人為的な盗難を予防するということが本来の役目でもあるので、ディンプルキーの施錠システムを導入した防盗金庫も多く出回るようになってきています。そうなると、当然ですが防盗金庫をピッキングするという窃盗行為自体がナンセンスともなってくるでしょうね。また、最近の金庫の場合、上述したような高度なディンプルキーに加えて、ダイヤルタイプやテンキータイプの二重ロック式になっています。従って、テンキータイプも開錠が困難ですが、ダイヤル式もダイヤルを回転させながら番号を合わせないといけないので相当困難を要するでしょうね。